人は自分の中に『持っているもの』に反応する
心の仕組み「キホンのキ」は、これでしょうか。
「好き 、 嫌い」から始まり、「なんか素敵」「ちょっとザワザワする」「ムカツクんだけど・・・」「最高!」など、
人によって、感じるものや反応するところって全然違う。
なぜ他の人はスルーなのに、自分は気になるのか?
なぜ自分は良いと思うのに、他人にはそうでもないのか?
なぜ友達が「許せん!」と怒っているのに、自分は「?」と思うのか?
感じ方が違うから、と言ってしまえばそれまでだけど、
その感じ方の違いこそが「個性」ですよね。
自分の中に、反応する「たね」のような“何か”がある。
生まれもってのものだったり、幼少期から育ってくる過程で拾ったものだったり、
自分で気づかないうちに周囲(特に親)から刷り込まれたり。
日常にある様々なものや起こるできごと、それらが自分の中にある「たね」に触れて反応し、「感情」となって出てくる・・・というのが、「心の仕組み」です。
感情って、身体反応なんですね。
そう考えると、生きものだからごく自然なもの。
無理に抑えることもないんだなあと、人生後半になって思います。
(子どもの頃に教えてほしかった・・・)
だから、「何に反応するのか?何が好きなのか?」に自分が現れる。
「私はこれが好き!」を素直に出すと、自分でも個性がわかるし周りからも理解してもらえる。
いわゆる「キャラが立ってる人」っていうのは、
単純に「好き、嫌い」をはっきり表現している人、なのかもしれないですね。
↑ こんな感じ? (^_^;)
おもしろいなあと思うのは、
それらの「たね」の中には「原風景」と呼ばれるようなものがあって、
それが「ものづくり」の原点となることがあるんです。
知らないはずなのに、なぜか懐かしく思えたり、
行ったことのない場所なのに、すでに知っているような気がしたり・・・
そんな景色が誰の心にもあるようです。
その原風景に、いろんな知識や経験(特に、好き、興味、ワクワク、なぜか心惹かれる・・・等)が入ることで刺激となり、共鳴したものが「ものづくり」として表に出てくる。
だからひとりひとり作るものが違うし、それを「いい!」といって受け取る人も違う。
「ものづくり」が面白いのは、きっとそんなところ。
建築の設計でも、『建築』という『もの』に建築家の内面が表現される。
「いいなあ・・・」って感じるのは、やはり理屈(頭)ではなく心で共鳴したときなんだろうと思います。
日本武道館や京都タワー等、多くの近代建築を残した建築家『山田守』さんの原風景が、お孫さんであるY田Y子さんの漫画を通して語られています。
自分の大切な原風景。
大きく影響を受けるのは、やっぱり子どもの頃の環境みたいですね。
これを読んでいると本当にそう思えるし、
読んでいると、なぜか心がふっくらと柔らかくなるのを感じます。
私の中に、共鳴する「たね」がたぶんあるんですね。
(そういえば、爆風スランプの『大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い』は、カラオケでいつも歌う大好きな曲だっ!)←私も「好き」をいっぱい表に出していこう。
(*^_^*)