少し前に発表になった内閣府の「性別による無意識の思い込みに関する調査」
面白そうだったので見てみました。
令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究 | 内閣府男女共同参画局
無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)は、誰もが潜在的に持っている思い込み。
※上記サイトより引用させていただきました
「アンコンシャス・バイアス」という言葉は、この調査報告で初めて知りました。
「バイアス(偏り)」「認知の歪み」「スキーマ」など、いろんな言葉で表現されますが、このブログでもたびたび書いている「ビリーフ」も含めて、ほぼ同じ意味だと思っていいでしょう。
今回のアンケートは、特に性別による思い込みに焦点を当てたもので、
「男だから」
「女だから」
から来る「偏った考え」を、誰もが無意識のうちに持っているのでは?ということに気付かせてくれます。
「無意識の思い込み」なので、「~~べきだ。」「~~べきでない。」等の言葉がアンケート項目に並びます。
見ると、「昭和だなぁ」と思わず笑っちゃうものもあるし、「まだこんな人いる?」というものも。
例えば、
・デートや食事のお金は男性が負担すべきだ
・男性は人前で泣くべきではない
・組織のリーダーは男性の方が向いている
・職場での上司・同僚へのお茶くみは女性がする方が良い
(“お茶くみ”って言葉、まだあったの???)
異性に対する思い込みだけではなく、男性・女性自身も無意識のうちに自身で(異性より)強く思い込んでいることもある。
※上記サイトより引用させていただきました
と、調査報告にもあるように、自分自身で強くそう思い込んでいる、信じ込んでいるということですね。そして思い込んだことが「常識」で「正しい」こと、違う価値観は「非常識」「間違い」に(自分の頭の中で)なるわけです。
でも調査の中身より、私が着目したのは、国がこういう領域にもアプローチするようになってきたんだなということ。時代は確かに「心」を大事にする方向に進んでいるんだなと思います。
そして今回、「性別による…」から派生してあらためて思ったのが、公共のトイレ。
「男性トイレにもパウダールームが必要だよね。」なんて家族で話してて気付いたのですが、
そういえば公共施設のトイレって、まだ「男女」の区分けしかないところがほとんどですよね。LGBTQのこの時代に。
男性ブースにも女性ブースにも、どちらにも違和感を感じながら仕方なく利用している人が、いったいどれくらいいるんだろうか?
そして調べてみたら、その方々に向けたトイレブースが数年前から登場していました。でもまだごく一部です。
リベラルなつもりでいたけど、今まで考えたことなかったな…と反省。
当たり前すぎて気づかないことや、無意識の思い込み、まだまだ私はたくさん持っていそうです。