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「日本で一番ゆる~いマーケティング × 心の仕組み」管理人のブログ

身体はまだ臨戦態勢

 

感染症による宿泊療養、3日目。

これまで快適だとかお弁当が美味しいとかそんなことばかり書いていて、

「なーんだ、感染しても大したことなさそう」なんて思われてしまったら本意ではないので、感染してから今までの経緯を記しておきます。

 

 

最初はかすかな喉の痛みと、鼻の奥の違和感。でもこの時点ではほとんど気にならず、普通に生活。

 

翌日の午後から発熱。このご時世だからコロナかインフルエンザを疑い、この日から家族と寝室を分ける。熱は最高で38.5度。我慢できる範疇だったので解熱剤は服用せず、ひたすら安静に。深夜、吐き気で目覚め、トイレに駆け込もうとして途中で力尽きる。吐かなかったけどしばらく意識が朦朧としていたようで、「あれ?今、私どこ?」という状態。

 

次の日、残念ながら熱は下がらず。でも日曜日でかかりつけ医が休みなのと熱が少し下り傾向だったため、もう一日様子を見ることに。念のため、東京都が配布している検査キットを申し込む。明日熱が下がっていて検査キットで陰性なら全てオッケー、と安易に思っていた。

 

翌月曜日。熱は、下がってまた上がって…を繰り返している。かかりつけ医の発熱外来は、既にいっぱいで予約が取れない。地域の大きめの病院に電話したが、発熱外来には何度掛けても繋がらない…。だんだん焦ってくる……諦めて、初めてのクリニックに電話。ここで夕方の最後の枠で、発熱外来の予約が取れる。「助かった!このクリニック、神!」と思った。

受診の前に、都の検査キットが自宅に届く。さっそく検査すると、陽性を示すラインが…。

クリニックでその旨を伝え検査キットの画像を見せたところ、PCR検査するまでもなく、陽性判定。薬を処方してもらう。

医師から「法改正があり、65歳未満は届出がされない」と説明を受ける。なので帰宅後、自ら陽性者登録センターに登録。

夫は「65歳以上で基礎疾患あり」なので、絶対に感染させたくない。いろいろ考えて、都の宿泊療養所の申し込みを決める。

 

翌火曜日。受付の9時を過ぎて、すぐに電話。担当者からの連絡を待つことに。このとき「混み合っているので、折り返しは明日になるかもしれません」と言われ覚悟したが、幸いにもお昼頃に連絡をもらえた。体調やアレルギーの有無など担当者からの質問に答え、施設の利用に関する説明を聞く。入所に向け調整して頂けることになり、再度の連絡を待つ。

夕方あらためて電話があり、翌日の入所が決まる。東京都に感謝!!!大急ぎで情報を集め、荷物をパッキング。

そして、ようやくこの頃から食欲が出てくる。それまで食欲は一切なく、水とゼリーのみ。「食物?消化?それどころじゃねーわ!」という身体感覚だったのが、「そろそろ、胃に送っていいよ〜」に変化。闘っている身体にも感謝(涙)

 

翌水曜日。担当ドライバーから電話が入り、迎えの時間を告げられる。また、私の後でもう一人をピックアップし相乗りになると説明を受ける。

ほぼ時間通りに「ご自宅前に到着しました」とドライバーから電話、そして車に乗り込む。運転席と完全に仕切られた後部座席には、掃除機のようなホースが出ていて外からの空気が入ってきている。その後もう一人も乗り込み、車は施設に到着。

施設の外で軽く説明を聞き(運営スタッフさんとの接触はここだけ)、受付で名前の書かれた封筒を取り、自分で血圧を測定。封筒には部屋の鍵やパルスオキシメーター等、必要なものは全て入っていてそのまま自分の部屋へ向かう。その後は封筒内の資料を確認して、指示通りにスマホで現在の体調を入力しデータを送信。

しばらくすると看護師さんから内線電話。体調を報告し注意事項を聞き、「よろしくお願いします」とご挨拶。こうして療養生活が始まった。

食事は時間が決められていて、準備ができると館内放送が入るので、各自でロビーに取りに行く。電子レンジもあって温めも自由にできる。部屋に戻ってお弁当を食べ、容器はまたロビーに捨てに行く。アメニティ類も、このときに各自で補充する。

食事の時間は、朝昼晩とも1時間。取りに行くのも捨てるのもアメニティ補充もこの時間内で済ませる必要があり、この時間以外は部屋から出られない、というルール。

 

一晩寝て、翌日は木曜日。6時半に館内放送があり、体温と血中酸素飽和度と心拍数を測ってスマホで入力、データを送信。この作業は朝夕の2回。そして朝食の準備ができると再び館内放送があり、各自で取りに行く。

朝食が済むと午前中に看護師から内線電話があり、体調を報告する。

食事と体温等の報告を除けば、後は部屋で自由に過ごすことができる。

 

 

入所者はざっとこの流れで1日を過ごす。そして今日は、金曜日。

ここまで順調かと聞かれたら、肝心の身体の方は必ずしもそうではない。熱は小さく上がったり下がったりを繰り返し、なかなか下がり切らない。風邪の初期によくある熱が出る直前の感じ、と言ったら伝わるだろうか?細胞全体がまるで臨戦態勢で、「ウィルスの動き次第で、いつでも熱出すぜ!」といった感じが何日も続いている。こんなの、今まで経験したことがない。

 

やっぱり未知のウィルスなんだな、とあらためて思う。変異を繰り返しているし、特効薬もまだない。その上、後遺症の問題もある。だから、罹らないで済むなら罹らないでほしいと切に願う。特に大切な人たちには。

 

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