独裁者は、孤独。
周囲には、誰一人信頼できる者がいない。
誰も信頼できないというのは、自分自身も信頼できないということ。
彼を支配し操るのは、「被害ビリーフ」という観念。
自分(自国)は周囲から攻撃され傷つけられ、被害に遭う人間(国)だ…
という観念(ビリーフ)が、彼をさらに追い込んでいく。
その内側にあるのは、怒りと怖れ。
「怖れ」を気づかれないように「怒り」で隠し、
正当化された「怒り」が大義名分となり、
「やられる前にやってやる!」
と、攻撃に出る。
おそらく、当事者にしか理解できない事情や背景があるのだろう。
でも、たとえどんな事情があったとしても、
現代において、武力介入、暴力の行使は許されない。
犠牲になるのは、いつの世も、末端の罪のない人たちなのだから。
こんなとき、いつも思い出すのは、
「世界平和のために何をすれば?」の問いに答えた、マザーテレサの言葉。
「家に帰って、家族を愛してあげてください。」
私たち一人一人には、それしかできないけれど、
それが最善であり、最短でもある。
今日も明日も、自分を満たし家族を愛し、穏やかな日常を過ごそう。
すべての人が(独裁者も)、穏やかな日々を過ごせることを願って。