2021年、夏。
今回のオリンピック、「今までとちょっと違うな」と感じることが増えました。
それは、競技が終わってからのインタビューで、
「楽しかったです!」
「楽しめました。」
と答える選手が多いこと。
「参加することに意義がある」はずだった平和の祭典は、いつのまにか各国がメダルの数を競う風潮と商業主義の空気が充満し、
誰のための何のためのオリンピック?パラリンピック?
と疑問を感じている人はとても多いですよね。(今年は特に)
それでも、アスリートの純粋で健気な気持ちに触れると、普段スポーツには興味のない私でもすごく感動するのですが、
「楽しかった」という言葉が彼らから出てくることに、なんだか新しい時代、新しい世代を感じてとても嬉しくなるんです。
かつては、国や国民からの期待を背負いすぎ、それが元で命を絶ってしまったという悲劇もありました。
そこまでではなくても、国からの圧力のような、悲壮感のようなものを感じてしまう選手も、2021年の今夏、未だに存在しています。
結果に関係なく「楽しかった!」と言える環境、
負けても「頑張ったね!」と暖かく迎えてもらえる環境、
それって素晴らしいことだし、ここまで進化してきたんだなぁと感慨深いものがあります。
特に10代の選手や、リラックスして笑顔で会場に向かう若い選手たちを見ると、
「お国を背負う?意味わかんないんですけど・・・」
って感じのノリとその空気感に、
あ〜、いいよねぇ〜!
と、昭和生まれはなんかすごく嬉しい。
だって昭和世代には、スポーツやオリンピックといったら、
汗と涙と努力と根性…
だったしね。
「楽しい」なんて言葉は出てこなかったよ。
良い時代です。
たぶんこの感覚は、私だけではないのでは?
オリンピックパラリンピック、上層部の偉いおじいちゃんたちはどう感じてるか知らないけど、
若い世代、次の時代を担う人たちは、その軽くてカラフルな空気を纏って、時代を更に進化させてくれるのでしょう。