数日前、将棋の藤井聡太王位=棋聖が、天敵を破って「第62期王位戦7番勝負第2局」に勝利・・・という報道がありました。
将棋については全くわからない私ですが、天敵いたんだ…と思ったのは私だけじゃないよね?
このニュースで興味深かったのは、第2局の会場入りのために、藤井聡太さんは最寄りの旭川空港ではなく、
わざわざ新千歳空港から鉄道で、会場のある旭川まで陸路で向かったということ。
「北海道らしいのどかな風景が車窓から広がって楽しい時間を過ごせた。機会があったらローカル線も乗ってみたい。」
とインタビューに答えています。
彼は鉄道大好き!な、いわゆる「鉄ちゃん」なんですね。知らなかった。
そして、なるほど~と私が注目したのが、
対局が終わってからではなく、その前に大好きな鉄道の旅を楽しんでいるということ。
リラックスできる状況、自分が楽しめる状況を、大事な場面の前に自分に与えていることなんです。
人が最高のパフォーマンスを発揮するのに重要なのは、「潜在意識」を心地良い状態にしておくこと。
アスリートが「イメージトレーニング」をするのも、「潜在意識」に最高の状態を刷り込ませるためです。
これが昔(昭和とか)の感覚や価値観だったら、
効率良く会場入りして準備して臨み、
遊ぶのは対局が終わってから、なんなら勝ったらそのご褒美に「鉄道の旅を楽しもう」
って感じだったと思います。
「先に宿題よ、遊ぶのはその後。」
なーんて言われて育った人、きっと多いですよね。
人間の意識(顕在意識と潜在意識)のうち約95%を占めるのが、「潜在意識」
その秘めた(潜在的な)力をいかに上手く活用できるかが、これからますます重要視されていくでしょう。
自分を心地良い状態にしてあげること。
自分を喜ばせてあげること。
自分に見たいものを見せてあげたり、したい体験をさせてあげること。
「潜在意識」は「本来の自分」とつながっているので、
自分の「好き」を自分に与えることが、やがて「自己実現」へとつながります。
ご褒美は、先に。
きっと、次の時代の常識となることでしょう。