マーケティングの授業の他に、私は「自立のプロセス」についての授業も担当しているのですが、先日その授業が無事に終了しました。
なんで「無事に」なのかというと、昨年度その授業をやったときに、終わった後の学生の印象が「なんか将来子どもを育てるのがこわくなってきた・・・」だったから。
あ~、まずい・・・(少子化に拍車をかけてしまった?)
簡潔に、シンプルにし過ぎたかも?
はしょりすぎだ、来年度はもう少し丁寧に説明しよう・・・
そして今年度。
昨年の反省を元に内容をバージョンアップし、ゆるーいイラスト(このブログで使っている鶏さんひよこさんたち)にもご登場いただき、おかげで「こわい」印象にならずに終えることができました。
「自立のプロセス」を解説するときに、どうしても避けて通れないのが「自己肯定感」。
今やこの言葉は、誰もが知っている又は聞いたことあるというものになりましたよね。
「自己肯定感」が高いとか低いとか、
自分は低いと感じている人は「自己肯定感を上げたい!」とか、
内閣府の調査書(子供・若者白書)にも、子どもの「自己肯定感」を上げるために、どんな取り組みを大人がするべきか云々かんぬん・・・
と、いろんなことが言われています。
そんな中、私が授業の中で使っているのが、友人の 堀江さなえ さんが教えてくれた喩え。
自己肯定感は、上げるものではない
元々は、空高く上がっている気球のようなもの
「自己否定」という重りをたくさん付けているから下がっているだけ
だから「自己否定」の重りを外せば、自然に勝手に上がっていく
なんてわかりやすく、本質をとらえているんだ!
と感動し、まるまるパクって使わせていただいておりますよ。(^_-)
そして「自己否定」や「ビリーフ」について詳細に解説すると、授業の目的からずれてしまうので、
「自己否定」の重りの成分は、100%勘違い!
うっかり勘違いしてしまっただけ、
他にも私たちは世間からの刷り込みで、いろんな勘違いを持ってるよねと、「世間からの刷り込み事例」まで持ち出し、
今回はとにかく「勘違い」を強調したのでした。
で、ふと思ったのが・・・
勘違いとはいえ、その勘違いの自己否定(ビリーフ)の影響力は凄まじい。
まるでコンピュータのプログラムのように、刷り込まれたその考え(ビリーフ)により、
人は行動し、そして現実ができるわけで。
ん?待てよ、だったら・・・
「自己否定」の逆側、つまり、
思いっきり肯定側に、プラス側に、「勘違い」したらいいじゃん!
と、思えたんですよ。
よく言われる「前提」「キャラ設定」を自分で思い込んでしまえばいい、というのはこのことか!
と、頭ではわかっていたことが、今頃になって腑に落ちたわけです。遅いけど…
なんだ、人生は「勘違い」したもの勝ちね!
そしてまた、いくつかの出来事やタイミングが重なり、
「絶対、無理」「全然、無理」
と思っていたことが、
「もしかしたら、そのうち出来るようになるかも?」
と、勘違いできるようになったのでした。
「勘違い」「思い込み」の力って、すごいね。
「やっていいよ!」
と、自分に許可が出せた、そんな今日この頃。