「そこがいいんです!」
と言ってくれる相手が見つかったら、次はどうしたら?
次は、その人がいる場所(同じような人がたくさんいるところ)を探します。
そしてその場所は、自分が一番輝ける場所でもあります。
その場所が見つかったら、
そこへ行ってその人に向けて、自分の強み(相手にとって嬉しいこと)をアピールすればいいわけです。
【前回の「カラオケ店」の場合】
例えば、もしクーポン付きのチラシを配布するとしたら、
◎「楽器を練習したい人」に来てほしい
↓
音大の学生が集まる場所とか、軽音部やギター部などの高校生が集まる場所、彼等がよく行く楽器店など
◎「子供連れのママたち」に来てほしい
↓
地域の保育園、幼稚園、習い事の教室や児童館など
と、それぞれに違いますよね。
(※チラシの内容も、もちろんそれぞれの相手に合わせる必要があります)
駅前でやみくもに配るより、遥かに効率がいいです。
【ペット専門の油絵画家の場合】
油絵画家として依頼を受け、ペットの似顔絵や肖像画を手がける「りこにっく」さん。
特にペットロスで苦しんでいる人に、生前の写真を参考にしながら「そっくり!まるで生きているみたい。」な絵を描き喜ばれています。
rikonic-oilpainting.wixsite.com
ペットの背景に描く色や花の好みまで、依頼主に細かく要望を聞き「描いては乾燥させる」を繰り返す、とても時間と手間のかかる仕事。
丁寧に丁寧に絵を仕上げるその姿勢から、動物への愛、依頼主の想いを汲み取りものづくりをする誠実さが伝わってきます。
職業は油絵画家!
だけどまだまだ無名で、絵のオーダーがなかなか来ないから、来月の家賃が払えないかもしれないくらい崖っぷちに陥っちゃったボンビーガール。
↑ と、メディアに取り上げられたことで広く世間に認知され、依頼が殺到しました。
現在は新規の受付をストップし、予約も数年待ちという盛況ぶりです。本当に良かったです。
いや、良かったですね……という話ではなく。
以前は、認知してもらうために何をしていたのかというと、
フリースペースでのマーケットに自分のブースを出展し、描いた絵を並べ、買ってくれる人オーダーしてくれる人を待つ、というもの。
足を止めてじっくり見てくれる人も少ないし、売れる絵もわずか…(そりゃそうだよ)
で、家賃の支払いも危うい状況に陥ってしまった…というわけですね。
「りこにっく」さんの場合は、「相手」つまりお客様がくっきりと具体化しているので、
その人(ペットロスで苦しい人や、近い将来のペットロスが不安な人)が多く集まっている場所に行ってそこでアピールできていたなら、
「家賃払えないかもボンビーガール」にはならずに済んだはずなんです。
その場所とは、例えば、
「ペット専門の葬儀屋さん」とか、
「ペットクリニック」など。
ペットロスを得意とするカウンセラーも存在するので、その辺りにアプローチするのもいいと思います。
くっきりした「相手が見つかる」、むしろ「積極的に見つける」ということは、
その後の展開、自分が活躍できる可能性を大きく広げてくれるんです。
そのための出発点が、自分の持っているもの(要素、資質)を丁寧に拾い出すことであり、
↓
「そこがいいんです!」と言って選んでくれる「相手」を見つけることにつながり、
↓
「相手」が存在する場所(フィールド) = 自分が輝ける場所(フィールド)を見つけることへとつながっていきます。
次の時代は、ひとりひとりの「個」が、自分の喜びを追求し他者に還元して生きる時代です。
だからこそ、「自分」という人間を丁寧に掘り出してほしい、
そしてかけがえのない「個」がそれぞれに輝く「みんな違って、みんないい」世界になっていったら……
そんな願いが私の中にあります。
「そこがいいんです!」の相手が見つかって、もし「本当にこの人でいいのかな?」と思ったら・・・
チェックポイントがあります。それはこちら ↓↓↓